2007年9月15日土曜日

米国がタリバンとの「手打ち」に向けた動きを加速しているようだ

インドの老巧なベテラン外交官Bhadrakumar氏による情勢分析。

● 泥沼化した現状から抜け出したいアメリカは、本気でタリバンとの「手打ち」を希望しているようだ。

● 先日、カブールを訪れたネグロポンテ氏

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%8D%E3%82%B0%E3%83%AD%E3%83%9D%E3%83%B3%E3%83%86

は、近い将来、米国とタリバンが話し合う可能性について否定せず、いつものセリフ「テロリストとは交渉しない」を言わなかった。

● 現在、アフガニスタンには米軍の後ろ盾なしにタリバンに対抗できる勢力はない。旧「北部同盟」

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%97%E9%83%A8%E5%90%8C%E7%9B%9F_(%E3%82%A2%E3%83%95%E3%82%AC%E3%83%8B%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3)

は弱くて使い物にならない。

● ただし、アメリカがタリバンの穏健派グループを懐柔して、一定の権限や影響力を認めたとしても、それは一時しのぎでしかなく、遅かれ早かれアフガニスタン全国でのタリバン復権につながるだろう。

● パキスタンの政情混乱はアフガニスタンに大きく影響するが、パキスタンが手持ちカードとしてのタリバンを手放すことはない。ただし、その副作用は大きくて、パキスタン自身がタリバンに、かなり侵食・浸透されてきている。

☆Deep flaws in Afghan peace drive (香港紙「アジアタイムズ」)  

http://www.atimes.com/atimes/South_Asia/II15Df01.html

http://www.atimes.com/atimes/South_Asia/II15Df02.html

http://www.atimes.com/atimes/South_Asia/II15Df03.html