2007年9月25日火曜日

タリバンによる迅速なイスラム法裁判を支持するアフガン国民たち

タリバンが事実上支配しているアフガニスタンのヘルマンド州(Helmand province)でおこなっている裁判についての記事。

● 水利権をめぐって農村に揉め事が起こった。Mohammad Lal という男が人を射殺した。タリバンはこの事件にすぐに介入し、Mohammad Lalを拘束した。翌日タリバンによる裁判が行われ、彼を有罪と認めて死刑を宣告した。タリバンは犠牲者の家族に、処刑に参加できるかと尋ねた。イスラム法では、犠牲者の家族は自ら死刑を行う権利がある。犠牲者の兄弟がタリバンから受け取った銃でMohammad Lalを射殺した。タリバンはこの一件で地域での人気を高めた。兄弟のために自ら死刑を行った男性は「この結果にとても満足している。もしアフガン現政権の裁判に任せたら、事務処理で相当の時間がかかっただろう。それにアフガン現政権は私(被殺害者の親族)に処刑をさせないだろう。タリバンは時間を無駄にせず、すばやく判決を出し、被殺害者の親族に処罰を行う権利を与えてくれる」と言った。

● アフガン現政権の支配地域でさえ、多くのアフガン人はタリバンによる迅速で公正な判決を望む。たとえそれがイスラム教徒以外からは残酷に見えてもだ。住民の1人Gul Aghaは「アフガン現政権は私たちの訴訟事件を迅速に解決できない。イスラム法に従った罰を行わない。泥棒の手を切り落とさないばかりか、犯罪者の中には釈放されて街を歩いている者もいる」と言った。

● ヘルマンド州のタリバン司令官の一人Abdullah Akhund師は「自分の部下たちは、アフガン現政権の成文憲法ではなく、イスラム法に合致した行動をとっている」と言う。「われわれは現在のアフガン憲法を受け入れない。われわれの憲法はコーランだ。イスラム法にしたがって犯罪者を罰する。国家の憲法には髪とヒゲについての規定が書かれていなかったり、姦通の罰に死刑を適用しないなどの、大きな欠陥がある」
 
● 住民Abdullah AkhundとBashir Ahmadは「タリバンはアフガン現政権の司法官と違ってワイロを受け取らない。そしてすばやく判決を下す。だから人々が満足する」と言った。

● タリバン支配地域では洗練された司法制度を設営している。タリバンのQari Yusuf Ahmadi報道官は「地区ごとに4人の裁判官が割り当てられている。裁判官はでしっかりした教育を受けた人々で公正な裁定を下す。地元住民たちは殺人、姦通、傷害事件などでタリバン司法に助けを求めることができる」と言った。

● 住民Ibrahim Akhundは、「タリバン支配の良い面は、(厳罰のため?)治安が良く、泥棒がいなくて、司法官がワイロを受け取らないことだ。しかし困った面は、タリバンがここにいるということを口実として、外国の軍隊が市民を殺すことだ。だが、もしアフガン現政権がこのあたりの地域からタリバンを駆逐しても、私たち住民は困ることになるだろう」と言った。


☆Taliban Justice: Swift And Certain (The Courant)

http://www.courant.com/news/opinion/op_ed/hc-tassal0924.artsep24,0,1574303.story

http://megalodon.jp/?url=http://www.courant.com/news/opinion/op_ed/hc-tassal0924.artsep24%2C0%2C1574303.story&date=20070925065848

"Taliban rule is good to an extent," he admitted. "There are no thieves and the courts don't take bribes. That's very good."

But there's a down side as well, he noted.

"It is because the Taliban are here that foreigners are killing Afghan civilians," he said.

And, he noted, if the government ever does regain control of the province, "We will be in trouble."