2007年10月7日日曜日

アフガン民衆の人心掌握に努め、市民の中に溶け込むタリバン

英国の高級紙「インディペンディント」の年表付きの記事。

2001年9月11日の数日後にアフガニスタンに乗り込んで現地を取材した練達記者が、アフガン戦争6年間を回顧。

英米軍とほとんど戦わずに撤退して、消滅したように見えたタリバンは、実はどこへも逃げずに、アフガン現政権と折り合いをつけたのか、そのまま「一般市民」になっていた。

「9.11直後に新しく就任したガズニ州(Ghazni province)知事を取材に行った。知事公邸の付近には銃を持った黒いターバン姿の男たちがたくさんいた。知事は記者に対して『この近辺ではタリバンの姿はまったく見かけません(タリバンは逃走しました)』と言った。しかし、記者に同行した北部同盟

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%97%E9%83%A8%E5%90%8C%E7%9B%9F_(%E3%82%A2%E3%83%95%E3%82%AC%E3%83%8B%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3)

関係者は『彼ら(黒いターバン姿の男たち)は24時間前までタリバンだったんですよ」とささやいた。』」

なお、この記者はアフガニスタンの今後については
「(英米軍にとって)明るい兆しはなにも見えず、泥沼の戦いはこれからも長く続くだろう」
と予測している。

☆Why? Six years on from the invasion of Afghanistan (英紙「インディペンディント」

http://news.independent.co.uk/world/asia/article3033321.ece



Qari Baba, the ponderous looking governor of Ghazni province, who had been appointed the day before, said: "I don't see any Taliban here", which was surprising since the courtyard in front of his office was crowded with tough-looking men in black turbans carrying sub machine-guns.

"Every one of them was Taliban until 24 hours ago," whispered a Northern Alliance officer.