2007年10月24日水曜日

インド洋で拘束された“テロ容疑者”は秘密の拘禁施設に送られる

「アムネスティ・インターナショナル」のサイトより。

なお、「新テロ法」が国会を通れば、日本の海上自衛隊もこの類のヒドイ作戦に全面的に参加する可能性が濃いように思われるのだが。

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http://www.amnesty.or.jp/modules/wfsection/article.php?articleid=758

キューバのグアンタナモ基地やアフガニスタンのバグラム空軍基地などでは、「テロとの戦い」という口実で、多くの人びとが人知れず身柄を拘束されています。そこでは、人びとは家族や弁護士との面会など外部との接触を一切絶たれ、イラクのアブグレイブ刑務所と同じような拷問や虐待が行なわれています。

2002年1月、米当局は最初の「テロとの戦い」における被疑者を、キューバにあるグアンタナモ米軍基地に移送しました──頭に袋をかぶせ、手錠と足かせをつけて。

現在も、30カ国、数百人の被疑者が、起訴もされず、裁判を受けることもないまま、収容され続けています。その多くは、米国のアフガン攻撃のさなかに捕らえられた人びとですが、ガンビア、ボスニア、エジプト、タイなどさまざまな国で拘束された人びともいます。その中には、「テロ」とは何ら関係のない無実の人も多数含まれていると考えられています。

http://www.amnesty.or.jp/modules/news/article.php?storyid=215

米国主導の「テロとの戦い」への協力の下、パキスタン政府は、数百人ものパキスタン人や外国人に対し、組織的な人権侵害を行っている。強制失踪が広範に行なわれ、人びとは逮捕され、秘密の場所で独房に拘禁され、しかもその事実は当局によって否定されている。

彼らは、拷問や第三国への違法な移送などの危険と隣り合わせである。

アムネスティ・インターナショナルの調査担当上級部長、クラウディオ・コルドンは「グアンタナモへの道は、文字通りパキスタンから始まっている」と述べた。「何百人もの人が大量に逮捕され、多くはテロリストと決め付けられ、米国に売られている。そして、何百人もの人が、グアンタナモ湾やバグラム空軍基地、もしくは、米国が運営する秘密拘禁施設へと輸送されている。」

(略)

アムネスティの南アジア担当調査員のアンジェリカ・パタクは「パキスタンでは、強制失踪などは米国主導の対「テロ」戦争以前はほとんど聞かれなかった。しかし今や、その現象は拡大しており、被害者は、「テロ」容疑者とされた人びとに限らず、バローチやシンディの民族主義者やジャーナリストにまで広がっている」と述べた。

多くの被拘禁者は行方不明のままで、彼らの運命や所在は知られていない。2004年7月、3人の女性と5人の子どもが、パンジャーブ地方でタンザニア人の「テロ」容疑者アフメド・ハルファン・ガイラニとともに逮捕された。その中には、赤ん坊やタハと呼ばれていた13歳のサウジアラビアの少年も含まれていたという。2年以上が経ってもタハや子どもたちや女性の運命や所在はなにもわかっていない。アフメド・ガイラニは、2006年9月、CIAの秘密拘禁所からグアンタナモ湾へ送られた14人のうちの一人である。

アンジェリカ・パタクは「パキスタンの対テロ戦争が遂行されるなかで、これらの子どもたちやその他多くの子どもたちが拘禁されている。大人は言うまでもないが、子どもに対しても無実の推定が及ばず、不法な拘禁に対して異議を述べることさえも許されない。そして、裁判も行われないまま長期間、拘禁されている」と述べた。



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